鷽 替 神 事
 「替神事」は、亀戸天神社・湯島天満宮・大阪天満宮・道明寺天満宮、太宰府天満宮(1月7日酉の刻)、滝宮天満宮などで行われているが、全国的にどこでも行われている行事ではない。
 これらの天満宮・天神社などは、菅原道真を主祭神とする神社で、鷽替神事はこの天満宮・天神社で行われる。
 菅原道真と「鷽」の関係は、次のような説があるが、決定的な説は不明である。また、鷽替神事の行事は、神社によりいろいろあるが、その一部は次のとおりである。
一、菅原道真は「嘘」をつかない誠実な人であった。「嘘」に「鷽」をかけている。
二、蜂の大群に襲われそうになった菅原道真を鷽が救った。
三、「鷽」の字の形が「学」の字に似ている。
四、鷽は“幸運を招く鳥”である。
五、「替えましょう、替えましょう」といいながら袋に入れた木彫りの鷽を交換し合う行事で、積もった嘘を誠にとり替える。
六、知らず知らずのうちについている「嘘」を、天神さまの「まこと」に替えていただき、正しい幸運を招くために、木彫りの「鷽」を新しい「鷽」と取り替える。
七、神棚に供えておいた前年の「鷽」を「替えましょう」「替えましょう」と呼びかけながら、お互いに渡しながら、取り替え、凶事をうそにして、幸運に替えることを念願する。
八、神主から金製の鷽を換え当てた者は好運を得る。
九、現在では、凶事をうそにして幸運に替える開運のお守りの意味から、受験生の受験のお守りとする。
十、一般には、前年の鷽を神社へ返納し、新らしいものととり(鳥)替えることによって一年の吉運を招き、開運・出世・幸運を得ることができるとするのが多いようである。
 
 亀戸天神社、湯島天満宮、五条天神社の鷽替神事では、「鷽」を受ける参詣者は多く、長蛇の列ができている神社もある。菅原道真が学問の神様であり、受験シーズンでもあることから、受験生とその親などが絵馬に願をかけ納め、鷽を求める風景が多い。
 鷽は、木彫りで頭部が鳥の頭にあっており、小さいもので長さ約10cm・太さ約1.5〜2cm、大きなものは長さ約25cm・太さ約3cmの大きさである。
亀戸天神社 湯島天満宮 五条天神社
(2004) (2005) (2005)
亀戸天神社境内 湯島天神の合格祈願の絵馬 神秘性を感じる社殿
境内には、2月上旬から3月中旬にかけて咲く250本余りの紅梅や白梅があるが、境内入口の赤い大鳥居の脇にある紅白梅は、紅梅が2〜3分咲き、白梅が1両日で咲き始めるのではないかと思われるほどつぼみが膨らんでいた。梅の木のなかには、1本に紅梅と白梅の花が咲く“五賢の梅”がある。
風は冷たいものの、立春も近づき明るい日差しの中を参拝する人々で賑わっている。
合格祈願の絵馬が5〜6ヵ所に十重二十重に納められており、これだけ多いと神様も誰を合格させたらよいのか、迷うのではないかと思われる。
昔の絵馬堂は、露店の後ろに追いやられ、鳩の糞対策の金網で覆われ、見る影もない。
紅白の梅が咲き始めている。
菅原道真に大己貴命、少彦名命が合祀されている社殿は、深遠な神秘性を感じる雰囲気である。
病気平癒、学業成就にご利益があり、医薬の神として信仰を集めている。
亀戸天神社・谷保天神社とともに江戸三大天神の一つに数えられている。
鷽受け所 2種類の鷽が授けられる ちょっと高めの鷽。ご利益があるのだろう。
亀戸天神社によれば、鷽替神事は、文政3年(1820)より続く神事という。
「鷽」を受けるために、50〜70mもの列ができている。
初天神の25日には、「正五九祭」として行われていた里神楽の奉納が、11.00、14.00、15.00に行われる。
大小2種類の「鷽」がある。 「鷽」は、色づけの違う2種類がある。
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Page Last Updated 2005.1.25
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