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| ● 太鼓 張った動物の皮を撥などで打ち音を出す打楽器の太鼓の種類はいろいろあり、分類は難しいされている。あえて分ければ、次のようになる。 @団扇太鼓:枠に皮を1枚だけ張ったもの。 A締太鼓:枠に張った皮を両面に張り、紐などで締め上げたもの。 B鋲打太鼓:胴の両面に皮を鋲で止めて張るもの。 C桶胴太鼓:胴を桶と同じように細い板を継ぎ合わせてタガをはめて作るもの。 D鼓類:猿楽太鼓(短めの胴にその枠ごと締め上げたもの)、羯鼓(長い胴のもの)、鼓(くびれた短い胴のもの)。 また、同じ太鼓でも各地によって呼び方がいろいろある。 |
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大胴、大太鼓、宮太鼓、おおど、おおかわ、だだいこなどともいい、相撲の櫓太鼓、芝居の陰ばやし、祭囃子に使われる大型の太鼓。 胴は、楠木、欅、樫などの堅い木をくりぬいて作り、両面に厚めの馬皮または牛皮を鋲で張る。一般に鋲は、2列に打たれ、外側が利き鋲、中側が飾り鋲といわれる。 山車に使う太鼓の大きさは、一般に胴の長さが50cm〜1m、直径30〜70cmが多い。撥は、太撥が使われる。 |
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別名、平丸太鼓、平胴太鼓、平釣太鼓ともいう。屋台・山車には直径が1m以上の大きなものが使われるが、胴の長さが短いため場所を取らない。 1本の木を刳り貫き、樽型にし、その両面に皮を鋲で張り、太撥で叩く。 胴は一般に、欅、栃、楠、栓などを使い、皮は牛、馬を使う。近頃は、集成材も使われる。 平太鼓は長胴太鼓のような長い余韻が残らず、径が大きい分低音である。大口径の平太鼓は長胴太鼓と同じような使われ方をし、大口径になるほど余韻は長くなる。 芝居の下座の陰ばやしなどにも使われる。 |
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締太鼓は、附締太鼓とも呼ばれ、囃子ではおもに下拍子(注1)に使われる。 短い胴の両面の枠付きの皮を麻縄などで締めた太鼓で、大きさは並附(なみつけ)、2丁掛(にちゃがけ)、3丁掛、4丁掛、5丁掛の5種類があり、数字が大きくなるほど皮の厚さが厚くなり、厚いと強く締めることができるため、高音が出せる。皮の厚さに伴い直径や枠なども大きくなる。 胴は欅・松贅沢なものは栴檀が使われる。 皮は一般に牛皮が使われ、両面の締め方に2〜3通りある。 G一つは、麻縄などの調で締める方法で、まるく、やわらかい音が出るという。 G他の方法は、ボルトやターンバックルで締める方法で、簡単に締まるため高い音になりやすいといわれる。 注1)下拍子とは、基盤となるリズムで、地打ち、裏打ち」ともいう。メインとなるリズムは、上拍子、表打ちという。 |
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太鼓の胴を桶と同じように細い板を継ぎ合わせてタガをはめて作る。胴の材料は、檜・さわら・杉・桐などが使われるが、ファイバー製もある。皮は牛・馬皮が使われる。長胴太鼓に比べると軽く、調の締め具合により音の調節ができる。 皮の張り方には2種類ある。 G一つは、両面に当てた皮の孔に直接調を通して締める型(皮が胴に張り付く)で、この型を土拍子太鼓(どびょうし)・さんさ太鼓・丸一太鼓(まるいち)、ねぷた太鼓などといい、祭囃子や、芝居の下座囃子、民謡、郷土芸能などに使われる。 G他の一つは、枠付きの皮の孔に調を通して締める型であり、締太鼓の胴を長くしたような形状で、長胴締太鼓、皮の径が約60cm以下のものは大拍子太鼓(だいびょうし)、60cmより大きなものを大締太鼓などと呼ばれ、祭囃子・里神楽などにも使われる。 大きさは、皮面の径が大きなものは2m近いものもあるが祭囃子に使われるものは一般的は約30〜40cm、胴の長さは約40〜50のものが多く、2本の竹ばちで打つ。 |
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G屋台・山車の神楽囃子系の祭囃子に使われる鼓は、小鼓が多く、佐原の大祭などで使われている。鼓は、中央部がくびれている木製の胴の両端に枠付きの革を張り、皮の縁の孔に調(しらべ)を通して表革と裏革とを締め合せてある。大鼓と小鼓があるが、単に鼓といえば、小鼓をいう。 G大鼓 おおつづみ、おおかわとも呼ばれ、能・狂言・歌舞伎囃子などで小鼓と一緒に使われる。 構造は、胴・表革・裏革・縦調・胴縄・小締からなり、胴は主に桜材が使われ、中央がくびれた形状になっている。革は鉄枠に馬皮や昔は鹿・猿皮を張り、皮の縁の孔に調(麻の紐)を通して表皮と裏皮を締め合わせ、小締で中央をさらにきつく締める。胴縄は飾りである。 大鼓は、演奏前に革を火鉢などで乾燥させる。演奏方法は、左手で調を握り、左膝にのせ、和紙を糊で固めた指皮を付けた右手で表革を打つ。 G小鼓 大鼓から分化したもので、奈良の楽人美濃権頭が大鼓を工夫し、これを宮増弥左衛門に伝えたことに始まるという。猿楽では曲芸的に振り回しながら撃つ楽器であったが、しだいに現在の形になった。能・狂言・歌舞伎囃子や民俗芸能などで使われる。 構造は、大鼓とほとんど同じであるが、胴のくびれ部分の節がなく、大鼓に多い烏胴と呼ばれる黒い胴が、小鼓では装飾が施されている。皮は、湿り気が大切で、調子紙と呼ばれる和紙を裏の皮に唾で貼りつけたり、演奏中に息を吹きかけて乾燥を防ぐ。縁や裏に補強と装飾のための黒漆が塗られ、また、調を通す穴に花弁などの形の塗りがされている。 演奏は、一般に左手で調緒を握り右肩に担ぎ、右手で下方から打つ。調を左手で締めたりゆるめたり、右手の打ち方などにより繊細な音色や旋律が表現できる。屋台・山車の鼓の持ち方は、肩には担がず、膝の上などに置き、上から打ち下ろす。 |
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江戸時代に作られた比較的新しい楽器で、俗に女竹と呼ばれる篠竹の一節だけを使って6つ、あるいは7つの孔をあけた横笛の一種。ひび割れを防ぐため、頭部と管尻辺り、あるいは指孔の間を籐で巻いてある。 横笛は単一音階であるが、篠笛は長さを変えることにより、一番低い音の一笨調子から、最も高い十二笨調子まで、半音違いで十二種類あり、三味線などの音の高さに合わせることができる。笨数は、管頭(歌口側)に漢数字で書いてある。六笨半、七笨+1/4笨調子の笛もある。 また、篠笛は、龍笛や能管に比べ、歌口が頭の近くに設けられていることにより、極めて繊細な音色や旋律が表現できる。 篠笛には、唄物、古典調、祭囃子用、みさと笛がある。 7孔唄用篠笛は、指孔の大きさや間隔の工夫により邦楽的音階に調律されているが、使い分けにより洋楽的音階(平均律)も演奏できる。 伝統的な古典調や祭囃子用と呼ばれる篠笛は、指孔の大きさと間隔がほぼ均等に作られており、音階には調律されていない。孔の数もまちまちで、6孔や7孔などがあり地域によって使い分けられている。 みさと笛は、唄用篠笛よりもさらに厳密に、洋楽音階(平均律)に調律されている。孔数は、唄用篠笛の7孔の裏側に左親指用の裏孔があり、さらに一孔と管尻の間の裏側にも孔があり、計9孔ある。主に洋楽曲や合奏に使われる。 祭囃子のばか囃子には、祭囃子用の五笨、または六笨調子が使われ、曲に合う調子の笛が必要なためや予備を含め、複数本を携行する。 |
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手で持つ小さなものは、当り鉦(あたりがね)、摺鉦(すりがね)、四助(よすけ)、チャンチキ、チャンギリなどとも呼ばれる。 真鍮(注1)で作られたものが一般的で、大きさは屋台・山車では15cmぐらいのものから30〜50cmのものまで使われる。小さなものは、手に持ち、鹿の角などが付いた撞木(しゅもく)で内側をこするようにして叩く。さんてこ囃子系で使われる大きなものは、吊して叩く。高山祭の闘鶏楽(右絵)では、首から提げ“T”字型杵で叩く。 こするような演奏法から摺鉦といわれるが、「する」という言葉をきらい当り鉦というところもある。関東地方の祭囃子では、四助(よすけ)と呼ばれることもあるが、これは他の大太鼓、2人の締太鼓、笛の4人を助けることから呼ばれる。 注1)真鍮:銅と亜鉛の合金。黄色で、展性・延性に富み加工しやすく、腐蝕しにくい。 |
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