屋台の呼び名
屋台の呼び名は、土地によりいろいろである。
 HP上で拾った屋台の呼び名の「屋台」「山車」「曳山」分布は右図のとおりである。
 図中の@ABなどは、下表の主な祭りに一致している。
●呼び名は、右図をマクロ的に見れば、山車は関東と中部地区の一部の愛知県、屋台は関東の一部と中部地区、曳山は北陸と関西地区に多いといえる。だんじりも多いが、ほとんど関西地区とそれ以西で使われている。
●1つの祭りでも屋台、山車の両方があったり、舞台屋台を山車と呼んだり、同じ舞台屋台を屋台・山車と両方で呼んでいるHPもある。祭りの変遷の中で屋台の役割や構造の変化などで呼び名だけが残ったり、またその逆などが理由と思われる。
●屋台祭の総称
もHPのリンク集で「日本の曳山祭」「関東山車のコレクション」「全国屋台祭り」など題名には屋台、山車とあっても、当然、その内容はに屋台、山車、曳山などが含まれている。
●屋台のいわれを「"出し"(
だし)と呼ばれた出っ張り(突起物)を台に載せて手で担いだりして、移動できる様にしたもの全体を"出し"と呼ぶようになって、次第に山車の原型となった。呼び方は、関東では"だし"、地方によって山、鉾(京都)、山車でなく逆さの車山で"やま"(犬山)、曳山(富山)、さんしゃなど、今でもいろいろと異なる名称で呼ばれている。*2」としている見解もある。
●また、「大型で豪華に装飾された屋台の舞台では歌舞伎芝居が披露され、屋台行列の先頭を山車が請け持つ複数の曳山の形式の風潮が広まった*2」などとの記載もある。
●屋台の構造と呼び名の関係にとくにきまった定義はないが、「広辞苑」、HPなどに書かれているものを下表にまとめた。

●このHPでは、山車・曳山などの総称を「屋台」とした。各地で使われている呼び名は、構造のいかんにかかわらずそのまま使う。
呼び名 由来など 主な祭り
やたい〔屋台〕 小さい家の形にし、持ち運ぶように作った台。物をのせて売り歩き、または祭礼の練物(ネリモノ)として用いる。ねりもの【練物・物】:祭礼の時などにねり行く踊屋台・仮装行列または山車の類。*1 @益子祇園祭A鹿沼秋祭り、B秩父夜祭りC掛塚祭り、D山梨祇園祭E阿礼神社夏祭(塩尻市)F、浜松まつり、G、六社神社祭(静岡県)、H、八朔祭(山梨県)、I山梨祇園祭、J高山祭K古川祭、M成田祇園祭(山車もある)など
だし・さんしゃ
〔山車〕
「出し物」の意で、神の依代(ヨリシロ)として突き出した飾りに由来するという。 祭礼の時、種々の飾り物などをして引き出す車。よりしろ【依代・憑代】:神霊が招き寄せられて乗り移るもの。樹木・岩石・人形などの有体物で、これを神霊の代りとして祭る。*1
祭礼に曳く山・鉾・人形などを飾った屋台。*10
@石岡総社宮祭、A佐原祭り、B成田祇園祭(屋台もある)、C栃木秋まつり、D川越まつり、E渋川山車まつり、F沼田祇園祭(おぎょん)、久喜の提灯祭、G三河の山車まつりH尾張の山車まつり、I知多半島の山車まつり、J田辺祭(和歌山県)、K早長八幡宮秋祭り(山口県)
竹山車 昼間の人形山車が、夜には人形を下ろし400個以上の提灯を山車全体を覆うように付ける。呼び名も「提灯屋台・竹山車」となる。 久喜の提灯祭
まんどう
〔山車〕
沼田祇園祭独特の呼びかた。
「山車・まんどう」という言葉がでている最も古い資料は、明治18年の[上之町祭典録]。*2
「万度(まんど)」:四角い箱に、某社御祭礼などと大書、その下に町名を、また氏子中・子供中などと書き、これに灯火をともし、また花などを飾って祭礼に出すもの。まんどう。*1
沼田祇園祭
やだい
〔幣台〕
佐原の大祭独特の呼びかた。
幣台とは、祭礼の際に引く山・鉾・人形・鳥獣・草木などを飾った屋台のことで、神がおり立つ、神の依り来る目標(依代)とされている。*3
佐原の大祭
ひきやま
〔曳山〕
祭礼の山車。*1
@八尾曳山祭、A長浜曳山まつり、B長崎くんち、C小松お旅まつり、D岩瀬曳山祭り(富山県)、E大津祭、F米原曳山まつり、G日野祭(滋賀県)、H伏木曳山祭、I新湊の曳山祭(富山県)、J飯田燈籠祭り(石川県)、K田鶴浜曳山祭(石川県)、L宝立町の祭礼(石川県)など
やまぼこ
〔山鉾・鉾〕
山車の一種。屋台の上に山の形などの造物(ツクリモノ)があって、その上に鉾・薙刀(ナギナタ)などを立てたもの。ほこ、やまとも言う。*1 京都祇園会、桐生祇園祭など
かさぼこ
〔笠鉾・傘鉾〕
祭礼の飾り物のひとつで、大きな傘の上に鉾・長刀・造花などをとりつけたもの。*1 秩父夜祭など
だんじり
〔檀尻・楽車
・山車〕
関西・西日本の祭礼の曳物。太鼓をのせ、車輪をつけて引いたり、かついだりして練って行くもの。東京地方の山車(ダシ)・屋台に同じ。だんじりまい【山車舞】山車の上で舞う舞。*1 岸和田まつり、堺まつり、三日市のだんじりなど
じぐるま
〔地車〕
重い物をひく車。車体が低く4輪あるもの。*1
地車祭は京都八坂神社の祇園祭をモデルに、日本各地に広まった祭の形態のひとつ。中でも「だんじり」は、堺から泉州、南河内地域に特有のもの。*5
大阪狭山市の地車祭、科長い神社夏祭り、六甲八幡神社例祭など
やまがさ
〔山笠〕
祭礼の時などに、上に種々の飾り物をのせた笠。山車の一種。*1 福岡市櫛田神社祇園山笠など
太鼓台
たいこだい
〔山車〕
太鼓を乗せた山車。 さかいで大橋まつり、内海神社例祭、柞田秋祭り、二本松提灯祭りなど
呼び名 由来など 主な祭り
    
Page Last Updated 2005.5.20
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