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日米修好通商条約締結から150年の節目である2008年にあたり、佐倉の秋まつりが行われる千葉県佐倉市では、開国に尽力した佐倉城主・堀田正睦候の威徳を偲びいろいろな催しが行われている。その一つとして、当時の佐倉城下町の三町が引き回していた山車の山車人形が展示され、見物に行った。平日の初日にもかかわらず、団体や地元の人たちで賑わっていた。
展示されたのは、仲 秀英が作った「日本武尊」「八幡太郎義家」、古川 長延作「石橋」の3体。いずれも名人の秀作で、特に八幡太郎義家の人形は、今までガラス越しにしか見られなかったが、今回、直に見ることができた。どの作品も細部まで手抜きのない渾身の作品で、しかも、昭和初期以降山車に載せることなく、祭り当日、会所に飾られるだけのため保存状態が非常によい。これらの人形を間近に見ることができ迫力に圧倒される。
人間の欲望は尽きることが無く、佐倉には、今回展示された3体の他に、原
舟月作の関羽 雲長、横山朝之作の竹生島、玉乃井の秀作3体があり、今後一堂に見られればありがたいなどと思ってしまう。現在、竹生島と玉之井の人形は、ガラス越しにしか見られないが「新町おはやし館」に常設展示されている。佐倉市立美術館と新町おはやし館は、徒歩約5分。
今回、このように貴重な人形を間近に見ることができる機会を作っていただいた「佐倉の秋祭り実行委員会」の方々に感謝である。 |
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| 展示会名称 |
開国150周年記念事業 佐倉城下町三町山車人形展 |
| 主 催 |
佐倉の秋祭り実行委員会 |
| 開催日時 |
2008年4月22日(火)〜5月5日(月) 10.00〜17.30(入館) 28日(月)は休館 |
| 展示品 |
| 展示品 |
作 者 |
製作年 |
| 日本武尊(山車人形) |
仲 秀英 |
嘉永3年 |
| 八幡太郎義家(山車人形) |
仲 秀英 |
明治7年 |
| 石 橋(山車人形) |
古川 長延 |
不 明 |
| 古写真 |
− |
− |
| 竹生島龍神 (新町おはやし館に常設展示) |
横山 朝之 |
不明 (明治12年購入) |
| 玉之井龍神 (新町おはやし館に常設展示) |
不明 |
不明 (明治12年購入) |
| 関羽 雲長 (不展示) |
原 舟月 |
不明 |
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| 場 所 |
佐倉市立美術館一階エントランスホール |
| アクセス |
JR佐倉駅−バス(京成佐倉駅方面行き、約8分)−二番町下車すぐ
京成佐倉駅南口−徒歩約10分 |
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| 料 金 |
無料 |
| 備 考 |
写真撮影可 |
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| 展示は、佐倉市立美術館の1Fエントランスホールに四方幕を掛けた上枠と一緒に展示された。 |
レンガと緑青がきれいな銅葺きの屋根など風格のある佐倉市立美術館の入り口。後部に4〜5階建ての美術館がある。 |
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八幡太郎義家
三代目 仲 秀英作
八幡神社氏子・弥勒町所有 |
日本武尊
嘉永3年(1850) 二代目 仲 秀英作
麻賀多神社氏子上町所有 |
石 橋
古川 長延作
麻賀多神社氏子横町所有 |
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日本家屋に勢揃いした山車人形。(イメージ)
左から、八幡太郎義家、玉之井龍神、日本武尊、関羽 雲長、石橋。他に竹生島龍神があるが、ガラス越しの絵しかないため載せていない。 |
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| 八幡太郎義家の収納箱 |
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| 左箱は、頭の収納箱で「明治7年」の墨書きが読めることから三代目仲 秀英であることがわかる。 |
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| 右箱は、衣装類の箱で「市谷田町壱丁目」の墨書きが読める。これから、江戸の市谷八幡宮の氏子田町が所有していたことがわかる。 |
注)市ヶ谷(市谷)亀岡八幡宮:太田道灌が江戸城の鎮守として鎌倉鶴岡八幡宮の分霊を勧請したのが始まり。江戸時代には「時の鐘」があり、門前町が賑わっていた。
オフィシャルサイト:
http://www.ichigayahachiman.or.jp/ |
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会場には、多くの貴重な古写真が展示された。
下左絵は、日本武尊の人形が載った上町の山車。欄間仕立ての囃子座であったことが見られる。紋付きの人たちや日の丸の国旗を掲げていることからなにかの記念祭に撮ったものであろうか。下部は人垣で写っていないが、山車が傾いておらず、また、長柄も付いていないようであり、今の佐倉の秋まつりの山車と同じような小さな四輪車であろう。明治中頃の上町の山車は、「二輪車であった、人形は佐倉が新品を購入した」とする尚楽会様の説もあることから、この写真はそれ以降のものであろうか。
下中絵は、扁額に「滄海神」とあり玉乃井の人形が載る二番町の山車である。珍しく囃子座に唐破風の屋根が載っている。明治初期までの山王まつり・神田祭・赤坂氷川神社祭礼の番附や錦絵には、唐破風の囃子座は見あたらず、ただ1件、川越市博物館が所蔵する明治21年によし藤が描いた錦絵「神田祭出し尽くし」に山王まつりの本八町堀五丁目の神功皇后が載る山車が唐破風で描かれている。
下右絵は、関羽 雲長が載る仲町の山車。大勢の揃いの着物を着た小学生頃の男女がそれぞれ左右に分かれて引綱を引いている。 |
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| 新町おはやし館に展示されている人形 |
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左は、竹生島龍神。横山朝之作、明治12年購入。
能面は、面打師・出目洞水作。 |
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右の表絵は新町おはやし館(2008.4)に、裏絵は2006の日枝神社・山王まつりに合わせ里帰りして日本橋高島屋に展示された玉之井龍神(麻賀多神社氏子二番町所有)。
作者不詳、山王まつり25番日本橋檜物町の山車に載っていた人形といわれている。明治12年購入した当時は、佐倉で作られた屋台に載せていたとされる。
麻賀多神社氏子肴町所有。 |
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| 後ろの壁には4体の飛龍が刺繍された四方幕が掛けられている。 |
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