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からくり人形の作者は、昔は木偶師・細工師・細工人などと呼ばれた。ここではからくり人形師と呼ぶ。からくり人形師は、人形の創作に加え、からくりのメカニズムの設計・製作など高度な技術・技能も必要である。
からくり人形師は、古い人形は頭部などに墨書きがあるものは30%ほどあるが、しかし、字(あざな)で書いたり、代目が書かれていなかったりで人形師を特定するのは難しいという。しかし、人形山車の人形よりはわかっているようである。
このようななかでからくり人形を主な生業とした人形師は、古くは万治元年(1658)の初代竹田近江に始まる約65人が確認されている。各人形師の経歴などがわからない人もあり、また、作品を見ていない人もあるが、このページでは、見た祭りのからくり人形、経歴がわかる人形師について紹介する。
下表は、文献などに載っているからくり人形師で、リンクのある人(グレーの字)は作品を紹介したり、経歴などがわかっている人である。なお、これらのからくり人形師の中には、屋台のからくり人形を手がけていない人も入っている。
また、からくり人形は、メカ部分などの損傷が激しく、古いものは何回もの修復や新造が行われているが初代の絵はないため、現在の人形の絵を載せ、できるだけ経緯を記載した。
参考文献:千田靖子著「からくり人形の世界」、9代玉屋庄兵衛監修「からくり人形師 玉屋庄兵衛の世界展〜伝承と形象の技のすべて〜」(以下「世界展」という)、半田山車祭り保存会監修「半田の山車ガイドブック」(以下「ガイドブック」という)など。 |
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| 人形名 |
源頼光・渡辺綱
坂田金時・熊
麾振り人形
(前人形、裏絵) |
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人形名 |
麾振り人形(前人形) |
| 祭 名 |
尾張西枇杷島まつり |
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祭 名 |
尾張津島秋まつり |
| 屋台名 |
杁西町・頼光車 |
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屋台名 |
向島・中之町車 |
| 備 考 |
明治4年(1871)作 |
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備 考 |
明治39年(1906)作 |
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| 人形名 |
太鼓を叩く猿 |
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人形名 |
鞍馬の牛若丸
麾振り人形(前人形) |
| 祭 名 |
高岡・御車山祭 |
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祭 名 |
尾張西枇杷島まつり |
| 屋台名 |
小馬出町 |
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屋台名 |
東六軒町:泰亨車 |
| 特 徴 |
首を左右に振りながら太鼓を叩く猿のからくり人形。
文化元年(1804)作。
帽子裏の雀の錺金具は、高岡彫金の祖の安川乾清作。 |
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特 徴 |
前人形の他は、天保〜嘉永年間(1830〜1853)作。
前人形は、弘化4年(1847)作。 |
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| 隅田 仁兵衛は、複数代が確認されており、住田仁兵衛・栄重・真澄・藤原真守・尾陽 スミタなどの名がみられる。江戸時代末期に中部各地の祭りの多くのからくり人形を手がけた。特徴は、竹田からくりに和時計やゼンマイを動力とした機能を取り入れた。 |
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| 絵のない人形 |
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| 人形名 |
三番叟 |
| 祭 名 |
はんだ山車まつり |
| 屋台名 |
下半田:北組:唐子車 |
| 備 考 |
初代は、天保14年(1843)作。
現在のものは、大正5年 6代目玉屋庄兵衛作。 |
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| 人形名 |
綾遊び
(肩車離れからくり) |
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源 頼朝(源二位)・静御前(白拍子)
臣下(畠山重忠) |
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| 祭 名 |
はんだ山車まつり |
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尾張西枇杷島まつり |
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| 屋台名 |
下半田:北組:唐子車 |
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問屋町:頼朝車 |
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| 特 徴 |
文政12年(1829)作。
時計の機能を取り入れた貴重なものとされている。 |
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上山人形・前人形とも弘化4年(1847)作 |
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| 竹田からくり座の流れをくむからくり人形師で綾渡り・乱杭渡りなどの高度な技術を要するからくりを得意とした。 |
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| 絵のない人形 |
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| 人形名 |
綾渡り |
| 祭 名 |
犬山祭 |
| 屋台名 |
中本町:西王母 |
| 備 考 |
慶安2年(1649)は「龍門の滝」であったが、その後、「西王母」になり、更に安永5年(1776)に竹田藤吉により「西王母唐子遊び綾渡り」となる。 |
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| 人形名 |
唐子遊び |
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日蓮上人星下りの図・唐子の乱杭渡り
1774年 竹田藤吉 作 |
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| 祭 名 |
犬山祭 |
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犬山祭 |
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| 屋台名 |
本町:咸 英 |
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魚屋町:真 先 |
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| 特 徴 |
安永3年(1774)竹田藤吉作で2体の大きい唐子と小さい唐子は糸からくりで、他の1体は鯱と呼ばれる綾渡り。 |
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日蓮人形が礼拝を終えて曲録に座して頭を垂れると天上の星が割れ天女が現れる。唐子の天女が浮島にある乱杭を渡り、梅の木に掛かるギリに飛び移る。
麾振り人形が載る(裏絵)。 |
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| 竹田からくりの近江の門弟で、名古屋門前町で竹田屋の屋号で人形などを作っていた。現在でも多くの作品が残る。 |
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| 人形名 |
布さらし(前棚人形) |
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神功皇后 |
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| 祭 名 |
はんだ山車まつり |
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出来町・筒井町天王祭 |
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| 屋台名 |
亀崎・青龍車 |
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筒井町:神皇車 |
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| 備 考 |
弘化2年(1845)作 |
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安政5年(1857)作。
神功皇后の三韓の戦いの折りに海上に龍神が現れ金玉を投げると浪波が静まったという故事を演じる。面かぶり巫女が舞い、鬼面をかぶり、錦の衣装に早変わりして龍神に変身する。
前棚に麾振り人形が載る。 |
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享保7年(1722)生まれ84才没。本名は伊右衛門、砺波屋伊右衛門丹楓、また、辻今道、荒蟲とも称した。砺波郡辻村(現砺波市)の出身者で高岡の御馬出町に住んだとされる。
丹甫は、塗師屋・八兵衛と高岡工芸漆器の元祖といわれ、明和年間(1764〜1771)に京都で修業して高岡へ帰り、彩蒔絵・木彫・堆朱・堆黒・存星(ぞんせい)など唐風の漆器技法・丹甫塗を伝えたとされている。
高岡御車山祭の御車山には多くの作品が見られる。
丹甫は、漆器技法だけでなく、生人形の製作・詩文にも長じた高岡のレオナルドダビンチともいえる存在であった。 |
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| 人形名 |
太鼓を打つ唐子
大黒天の面 |
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唐子の綾遊び
(5人の唐子がどんでん返しする) |
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| 祭 名 |
高岡・御車山祭 |
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高岡・御車山祭 |
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| 屋台名 |
木舟町 |
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通 町 |
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| 特 徴 |
宝暦年間(1751〜1763)作 |
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唐子3体(伝、製作年不明)と布袋和尚の顔を明治24年(1891)に作る。 |
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土井 新三カ |
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〜明治43年(1910)。名古屋の上前津に住み、花新を屋号とした。
隅田 仁兵衛、竹田 源吉にからくり人形学んだといわれる。
幕末から明治にかけてからくり人形だけでなく、有職人形・細工物・花簪・簾なども手がけた。
末裔が現在も名古屋市内にいる。 |
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名古屋のからくり人形師。 |
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| 人形名 |
菅原伝授手習鑑 |
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人形名 |
應合子 |
| 祭 名 |
犬山祭 |
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祭 名 |
犬山祭 |
| 屋台名 |
名栗町:峰 英 |
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屋台名 |
下本町:應合子 |
| 特 徴 |
明治2年(1869)作 |
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特 徴 |
安永4年(1775)作 |
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京都・丸平人形店 |
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| 京都の雛人形店で現在も営業中。 |
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名古屋前津の藤吉。 |
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| 人形名 |
三番叟 (面被り) |
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唐子遊び |
| 祭 名 |
高山祭・春の山王祭 |
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尾張津島秋まつり |
| 屋台名 |
三番叟 |
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七切・池町車 |
| 特 徴 |
大正5年(1916)作 |
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寛政6年(1794)作 |
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| 昭和3年〜平成17年。半田市乙川浅井山生まれ。昭和末期に家具職からからくり人形を手がける。はんだ山車まつり・尾張津島秋まつりの山車のからくり人形を手がける。 |
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| 人形名 |
綾渡り
(乱杭渡りの離れからくり) |
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麾振り人形
鐘たたき人形 |
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| 祭 名 |
はんだ山車まつり |
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尾張津島秋まつり |
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| 屋台名 |
乙川:浅井山:宮本車 |
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向島・馬場町車 |
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| 特 徴 |
平成10年新規に作成。前山の三番叟人形の頭も作る。 |
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平成12年 山田利圀 修復 |
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| 人形名 |
麾振り人形(前人形) |
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布袋と唐子の綾渡り |
| 祭 名 |
尾張西枇杷島まつり |
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高山祭・秋の八幡祭 |
| 屋台名 |
橋詰町・王義之車 |
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布袋台 |
| 特 徴 |
前人形:文政10年(1827)作。
大・小唐子:文政8年(1825)作。
大将人形:王義之:文化9年(1812)永尾順延作。 |
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初代の人形は、文化12年(1815)の箱書きと「京都西六条・せんばいからくり並に舞台道具品々万人形細工師 川崎屋大江卯蔵」とある。
現在の人形は、昭和52年7代目玉屋庄兵衛作。 |
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| Page Last Updated 2008.1.20 |
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