みち藤様に教えて頂いた「とちぎの山車まつり伝承会」様企画の「とちぎ山車会館展示ホール 展示山車入れ替え見学会」へ11月19日に行った。山車会館では、祭りの期間を除いて常時3台の山車が定期的に入れ替えられている。展示は、オープン・ディスプレイとでもいうのだろうか見学者と山車の間にガラスなどの仕切りがなく、また、スクリーンになっている背景に華やかな祭りの風景が映し出され、山車が迫り出す装置もあり、身近に迫力のある山車と祭りを見ることができる。
 この、背景を映すスクリーンは左右に開閉でき、その裏に3台の山車が格納されている。入れ替える時にはスクリーンを左右に開き、表の3台と裏の3台を入れ替え、その場所で装備される。山車会館は、展示場としても入れ替えの場所としても非常に機能的にできており、貴重な入れ替え場面を見ることができ感激であった。
 なお今回の入れ替えでは、室町(桃太郎)・満町一丁目(天照大神)・倭町三丁目(静御前)が格納され、倭町二丁目(神武天皇)・満町二丁目(関羽 雲長)・満町三丁目(素戔嗚尊)が展示された。
入れ替えは背景のスクリーン(右上の灰色の壁のようなもの)を左右に開けて行う
入れ替えは背景のスクリーン(右上の灰色の壁のようなもの)を左右に開けて行う。(絵は開いた状態) スクリーンの後に3台が人形や幕などの装備品をはずした状態で格納される。はずした装備品は、左手の棚に置かれる。中央やや左下のレールのような装置は手前の部分に山車を載せて奥から迫り出す装置。
展示時は裏絵(2005年撮影)のように3台が展示され、その内の1台が締めたスクリーンの間から迫り出してくる。また、スクリーンには祭りの様子などが映し出される。動的な臨場感のある優れた展示である。
入れ替えは、6台の6町内の人たちにより行われる
入れ替えは、6台のそれぞれの町内の人たちにより行われる。作業の邪魔になるため山車などに近づけないが、入れ替え場所をほぼ見渡せる2階からつぶさに見ることができる。絵は入り口付近から撮ったもの。
丸裸の人形の胴体 着付けが行われる 豪華な衣装も身近に見られる
人形は、完全にバラして格納されているため、丸裸の胴体に次々と衣装が着せられる。右絵は、2階に展示されていた名人・原 舟月作の関羽 雲長の豪華な衣装と精緻な造りの見事な長刀。こんなに近くで見られる機会は他にない。
山車は、昔は部品ごとにバラバラにして格納されていたというが、今は骨組みは組んだままで人形や幕などの装備品を外した状態で格納されている。
左絵は、天井に備え付けられている滑車の紐で神武天皇の人形をぶら下げ人形座へ載せる場面。中絵は、人形の金鵄(八咫烏・鵄)や山車の幕などの装備品一式。右絵は、人形が載り、幕などの装備がほぼ終わった状態。

組んだままの格納は、便利で時代の流れであるが、組むノウハウが失われたり、構造が十分わからなくなるため補修が原型通りに行われないのではないかと心配する声もある。また、ここでは人形の着付けはきちんと伝承されているが、他の祭りでは背負った刀や箙(えびら)が年により左右違ったりする事例もあり、マニュアル化したり映像化し古い貴重なハード・ソフトの文化を後世に残すことができればと思う。
2階には山車人形や祭りの資料が展示されており、原 舟月作の関羽 雲長から天照大神に入れ替えられた
2階には山車人形や祭りの資料が展示されている。ここで展示されていた原 舟月作の関羽 雲長の人形は山車に載せて展示されるため、山車から降ろした天照大神に入れ替えられた。
  
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