手賀沼の鳥
手賀沼の湖畔に立つ看板 我孫子の手賀沼には、「山階鳥類研究所」や「我孫子市鳥の博物館」があり、また、手賀沼遊歩道など手賀沼の周りを散策するにつけて、水鳥をはじめとする多くの鳥たちを目にすることが多く、鳥との縁が深い環境にある。
 そんな環境の中に住み、目にする鳥を漠然と見過ごすだけでなく、名前や生態などを基礎知識として知った上で見るとより楽しいだろうと、我孫子で見た鳥について調べた。
 湖畔の看板には、「手賀沼にいる鳥」として右表の6種類の鳥たちが描かれているが、他にも多くの鳥たちを見かけ、調査によると多い月には40種類近い鳥が見られるという。中にはまだお目にかかっていないが、カワセミを撮るのだと長時間カメラを据えている人にも出会ったこともある。
 鳥をカメラで撮るのは、いろいろ撮ってみて難しいことがわかる。とくに目をはっきりと撮れない。鳥を撮るには、機材、撮影技術、根性が必要であるが、そのどれもなく、おざなりの絵であるが一瞥いただければ幸いである。
 また、手持ちのネガをベースに順次増やしていくが、神社・寺院巡りも初公開から5年になろうとしているにもかかわらず、未だ完結していないていたらくであることをベースにおつきあい頂きたい。
 また、間違いなどについて、ご指摘ご指導頂ければ幸いです。

 「  」のある絵は、裏にも絵がありますので、ポインタを絵の上に置いてください。
 右の上表は、手賀沼の水鳥の月別の種類数と個体数である。
種類数は、11月が最大で、夏場の6〜8月には、その約半分になる。しかし、個体数は、最大の1月に比べて5〜6月には約1/10にまで減る。
このことは、飛来が多いガンカモ目の中でもとくに個体数が多いカルガモやマガモなどは冬鳥で、夏場にはほとんどが北国へ去るが、その一部やその他の鳥は夏場にも残り、種類数の変化はすくない。(下表参照)

 右の下表は、手賀沼などの湖沼を除く五本松など市内8カ所のもので、夏場に種類数・個体数ともに少なくなる傾向はあるが、水鳥ほどではなく、留鳥が多いことがわかる。


 (出典:我孫子市自然環境調査−鳥類調査報告書−)
水鳥の手賀沼の月別出現種類・個体数
手賀沼を除く市内の月別出現種類・個体数
 手賀沼の種類別個体数密度 (個体/ku)
 (注)密度:個体数密度で、1990年の前後5回のガンカモ類の一斉カウントの個体数を手賀沼の面積で割った値。
 (出典:我孫子市自然環境調査−鳥類調査報告書−)
 我孫子市の近隣には大小の湖沼がある。その内の右の5湖沼を比較すると、出現種類数などどの項目も手賀沼が一番少なく、とくに、個体密度は自然湖岸が100%の菅生沼(すがうぬま)の約1/5。観察するなら菅生沼が一番といえる。
 (出典:我孫子市自然環境調査−鳥類調査報告書−)
 繁殖地・越冬地などでの分類
留鳥 同一地域に年中生息し、季節により移動しない鳥。個体が入れ替わることはある。例:スズメ、カラスなど。
漂鳥 国内を季節により移動する鳥。冬に暖かい南日本で越冬し、北海道や高地で繁殖するものなど。例:(または留鳥)ヤマガラ、コサギなど。
旅鳥 渡りの途中で日本に立ち寄る鳥。日本より北のシベリヤなどで繁殖し、台湾など東南アジアで越冬する鳥。例:ヒバリ類、シギ類など。
夏鳥 夏場に日本で繁殖し、冬にはより南の台湾などへ渡り越冬する鳥。例:チュウサギ、ツバメなど。
冬鳥 日本より北で繁殖し、冬に日本へ来て越冬する鳥。例:オオハクチョウ、オナガガモなど。
迷鳥 通常の生息域でない地域へ迷い込み見られた鳥。
 我孫子市内で観察できる期間
色塗り月(普通) 鳥種により密度は異なるが、もっとも多い月
斜め塗り月 移動月
一部塗り月(少ない) 大半はいなくなるが、一部残る月
オナガガモ−♂
和名 オナガガモ (成鳥:上♂、下♀)
漢字名/英名 尾長鴨/Pintail
目/科名 カンカモ目/カンカモ科
特徴 嘴の中央は黒く、両端は青灰色。頭部は茶褐色、前頸から胸にかけて白色。後頸部は、頭から続く茶褐色。2枚の黒く長い尾羽が特徴。体長:50〜70cm(♀は小さい)。
観察 冬鳥で湖沼・内海などで、10月中旬から3月中旬まで見られる。
ふつう餌は夜間採るが、手賀沼では餌付けされており、手賀沼公園・漁業組合前などで終日見られ、鳥群の約80%を占める。
鳴声
備考 撮影:06.02.13:漁業組合前
オナガガモ−♀
カルガモ
和名 カルガモ (成鳥:雌雄ほぼ同色)
漢字名/英名 軽鴨/Spotbill Duck
目/科名 カンカモ目/カンカモ科
特徴 冬鳥・留鳥で湖沼・河川・池などに飛来。昼間は寝て、夜活躍する習性であるが、昼間でも餌を採るものも多い。嘴は黒色で先端は黄色で1点の黒い斑点がある。足は濃い赤色。雌雄で大きさや色に違いがあるが、差は少なく判別は難しい。
育雛は4〜8月で、10羽前後の雛を育てる。体長:60cm前後。
観察 漁業組合前の砂浜に群れ、昼間は寝ていることもあるが、餌を与える人が近づくと、求めて起きて集まる。
鳴声
備考 撮影:05.02.10:漁業組合前
コガモ
和名 コガモ (成鳥:手前♂、奥♀)
漢字名/英名 小鴨/Green−Winged Teal
目/科名 ガンカモ目/ガンカモ科
特徴 冬鳥。湖沼・内湾・河川などで生息。昼間は休息、夜採食する。鴨類では日本で最小。雄の額から後頭部にかけて明褐色。頬・頸の後部は暗緑色。他は暗灰色。雌は、全体に褐色で他の鴨類と似ているため、比べれば大きさでコガモだとわかるが、単独の写真では、判別が難しい。
観察 たまにオナガガモに混じって見られる。
鳴声
備考 撮影:05.02.10:漁業組合前
バン
和名 バン (成鳥:雌雄同色)
漢字名/英名 鷭/Moorhen
目/科名 ツル目/クイナ科
特徴 北陸以北では夏鳥、以南では溜鳥か冬鳥で、湖沼・河川・水田などに生息。
嘴の先端は黄色、根元から額にかけて赤色。頭部から頸と体下面は灰色がかった黒色、下尾筒の大部分か黒色。両脇腹に白い縦斑がある。羽は、濃い茶色。足の付け根は赤みがかるが、他は黄色。体長:30〜35cm。
幼鳥は、全体に薄い茶色。
観察 餌を与えると寄ってくるが、警戒心が強い。オオバンは多いがバンは少ない。
鳴声
備考 撮影:05.02.10:手賀沼遊歩道岡発戸新田付近
オオバン
和名 オオバン (成鳥:雌雄同色)
漢字名/英名 大鷭/Common Coof
目/科名 ツル目/クイナ科
特徴 我孫子市の鳥。
北陸以北では夏鳥、以南では溜鳥か冬鳥で、湖沼・河川・水田などに集団で生息。
嘴は白く、額に盛り上がって白い額板がある。全体に黒色で青灰色がかっている。
幼鳥は、全体に艶のない黒色で、下部は白い。
足は、冬には黄味がかった鉛色、夏は黄緑色。指に特殊な水掻きがある。絵の顔の白い斑点は羽で、普通はない。その前に目がある。体長:30〜40cm
観察 餌を与えると寄ってくるが、警戒心が強い。
年中見られるが、冬鳥が群れる場所に多い。
鳴声
備考 撮影:06.02.25:手賀沼遊歩道岡発戸新田付近
ユリカモメ
和名 ユリカモメ (成鳥:冬羽:雌雄同色)
漢字名/英名 百合鴎/Black−headed Gull
目/科名 チドリ目/カモメ科
特徴 冬鳥で、湖沼・河口・池などに生息。夜間は岸から離れ、昼間陸近くへ来て餌を採る。空中から急下降して餌を捕る。
夏羽は、顔・頭部が濃い茶色になるが他はほとんど変わらない。冬羽の頭部には灰色の筋が2本ある。足は赤に近いオレンジ色。体長:35〜40cm
観察 餌を与えると空中から下降して餌を捕る。
鳴声
備考 撮影:05.02.10:手賀沼公園
カダナガン・亜種
和名 カナダガン・亜種 (成鳥:雌雄同色)
漢字名/英名 カナダ雁・亜種/Canada Goose (Subspecies)
目/科名 カンカモ目/カンカモ科
特徴 冬鳥で湖沼・内海・河川などに生息。北米に多いカナダガンの渡来は少ない。絵は亜種で、頬が白く、胸から腹にかけて灰白色。
体長:60〜70cm。
観察 住み着いた数羽が水の館前人工池や遊歩道釣り堀あたりで見られる。
4月上旬に水の館前人工池付近で鳥に近づいたら追いかけられ、ズボンに噛みつかれた。繁殖期は不明であるが、縄張り意識が強いものと思われる。
鳴声
備考 撮影:05.01205:手賀沼遊歩道岡発戸新田付近
和名 チュウサギ 成鳥:雌雄同色)
漢字名/英名 中鷺/Intermadiate Egret
目/科名 コウノトリ目/サギ科
特徴 夏鳥で関東地区では一部留鳥、林などに他のサギと一緒に集団で住む。
成鳥の夏羽の嘴は黒いが、冬羽や幼虫は黄色。足は真っ黒。成鳥の夏羽は、胸元と背中に飾り羽がある。
体長:60〜70cm。
観察 用心深く、近づくとすぐに逃げるため、間近に見ることは難しい。
鳴声
備考 撮影:04.11.05:手賀沼、裏絵:02.05.18:利根川放水路
コサギ
和名 コサギ (成鳥冬羽:雌雄同色)
漢字名/英名 小鷺/Little Egret
目/科名 コウノトリ目/サギ科
特徴 漂鳥、留鳥のどちらも見られ、林などに他のサギと一緒に集団で住む。日のある間は、餌場となる水田・湖沼・湿地などで過ごす。
嘴が黒く、足は黒いが指は黄色。夏羽は、後頭部から2本の冠羽が目立ち、胸・肩羽・背中の羽が飾り羽となる。体長:60〜70cm。
観察 手賀沼遊歩道近辺では、集団では見られないが、遊歩道脇の釣り堀に、いつも釣客に餌を貰って過ごす1羽が見られる。
鳴声
備考 撮影:06.02.13:手賀沼遊歩道脇釣り堀内
アヒル
和名 アヒル (成鳥:性別不明)
漢字名/英名 家鴨/Domestic Duck
目/科名 カンカモ目/カンカモ科
特徴 野生のマガモを飼いならして家禽化したもの。アイガモは、アヒルとマガモの交配種。
頭が黒いもの(絵の下の鳥)は、アオクビアヒルという。
ビータンなど卵用のあひるはカーキーキャンベル・インディアンランナー、肉用はペキン・ルーアン・アオクビなどの品種がある。羽毛も羽布団やダウンジャケットなどに使われる。体長:60〜70cm。
観察 年中見られ、人をあまり怖がらない。年々増えている。
夏の日差しを避けるため、ベンチシートの下へ入るなどの知恵もある。(絵へポインタを)
鳴声
備考 撮影:06.02.25:水の館前人工池
シナガチョウ
和名 シナガチョウ (成鳥:雌雄同色)
漢字名/英名 −/Domestic Chinese Goose
目/科名 ガンカモ目/ガンカモ科
特徴 中国で、サカツラガンからつくりだされた家禽。
嘴は黒く太く短く、根元が根盛り上がる。頭部から頸の上部は褐色、両サイドと下部は白色。
体の上面は黒褐色、羽の羽縁は淡色。アヒルよりは野生に近いという。体長:50〜60cm。
観察 オナガガモと同時期・同場所で見られる。
鳴声
備考 撮影:06.02.13:漁業組合前
バリケン
和名 バリケン (成鳥)
漢字名/英名 −/Muscovy
目/科名 カンカモ目/カンカモ科
特徴 中央・南アメリカに生息するノバリケンを家禽化したもの。
日本では、飼育されていたものが野生化したともいわれる。
全身が光沢のある黒いもの、白いもの、灰色のものなどやそれが混じったものなど、同じ色・パターンのものがいないといっても過言ではないほど。
目の周囲など顔は裸出し、雄には鶏冠がある。よくみると怖い。
体長:70〜80cm。
観察 年中見られ、人をあまり怖がらない。年々増えている。
鳴声
備考 撮影:06.02.25:水の館前人工池
    
  獅子舞
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