2004
江戸フェスティバル
 昨年の江戸開府400年記念事業に続いて「江戸フェスティバル2004」が11月13〜14日(日)に開催された。晴天の13日に見物に行った。会場は、日比谷公園と丸ビル1F「マルキューブ」の2ヵ所で、山車・山車人形の展示のほか、下表のような多彩な催しが行われた。
 お目当ての山車などは、両会場にそれぞれ、山車:1台、山車人形:4体、神輿:1基が展示された。今年の山車は、千代田区内の2台のみで巡行はない。人形は、今年新しく展示されたものが多く、江戸時代の名人の作品もあり、手に取るような近くで興味深く見ることができた。展示された佐倉の秋まつりの日本武尊、住吉神社青梅大祭の静御前の人形は、むかし山車を屋台に改造したときに降ろした人形で、祭りでは会所などに飾られるだけで山車に載った姿を見ることはできないが、痛みが少なく、保存状態もよいため貴重な人形である。怪我の功名といえる。
 山車は動かず、台数的にもちょっと寂しい。せめて2〜3台、公園内だけでも巡行してもらうと、主催者もわかっておられるだろうが、更に楽しくなる。また、スポンサー(商店街)などの問題はあるだろうが、浅草の「東京時代祭」、「東京サンバカーニバル」などのように、是非、毎年開催していただけることをお願いしたい。
会 場 会 期 項 目 概  要
日比谷公園 11月13〜14日 山車・山車人形・神輿の展示 山車:九段四丁目 牛若丸・弁慶
人形:青梅大祭:静御前(松雲斎徳山)
    石岡のおまつり:弁財天(古川 長延)
    本庄まつり:神武天皇(原 舟月)
    鴨川合同祭:神功皇后
神輿:飯田橋町会
11月13日
江戸から現代へ
オープニング 主催者挨拶、木遣り、寿獅子
ワールド・リズムフェスティバル 和太鼓、地球の音
メインコンサート 炎太鼓ライブ
11月14日
千代田から世界へ
オープニング 千代田区と姉妹都市の郷土芸能
 将門太鼓・神田明神、天翔太鼓・五城目町、轟太鼓・嬬恋村
人気キャラクターショー 仮面ライダー
ワールド・フェスタ 太鼓、お国自慢の音楽芸能など
エンディング 合唱、阿波踊り
丸ビル1F
「マルキューブ」
11月9〜14日 山車・山車人形・神輿の展示 山車:岩本松枝町会 羽衣
人形:うちわ祭:熊谷次郎直実(長野屋綱季)
    佐倉の秋まつり:日本武尊
    川越まつり:太田道灌(伊藤久重)
    越生まつり:豊島佐衛門尉経泰(古川 長延)
神輿:鍛冶町二丁目町会
日比谷公園会場の芝生は、ピクニック気分の見物者で賑わった 日比谷公園屋外ステージでは、
秋晴れに恵まれ、芝生はピクニック気分の家族連れなどで大賑わいであった。ちよだ町会横町のやきそばが200円と露店の半額で人気商品であった。また、インド・レバノン・アイルランドなどの大使館などによるカレーやワインなどの飲食物も多く、それぞれ人気が高かった。(日比谷公園会場) 小音楽堂では、「ちよだグレイトフルサウンド」と銘打った色々なジャンルの音楽バンドによる演奏会が行われた。(日比谷公園会場)
日比谷公園会場の特設舞台では、太鼓の演奏などが行われた 日比谷公園会場では、「ちよだ蚤の市」も開催
特設の江戸フェスティバルステージでは、セレモニーや太鼓の演奏などが行われた。八王子・祭座の太鼓は、小学低学年から中学生までの子供であったが、落語の「寿限無」をイメージした曲目など素晴らしい演奏であった。(日比谷公園会場) 「ちよだ蚤の市」は、骨董品や衣類などいろいろな商品が並び、盛況であった。(日比谷公園会場)
日比谷公園会場に展示された山車・人形 今度新しく展示された「佐倉の秋まつり:日本武尊」
なんといっても目玉は、山車・山車人形の展示である。日比谷公園会場には、山車1台と人形4体、神輿1基が展示された。人気が高く人だかりが絶えず、人形の下部の台座までの写真を撮りたかったがあきらめざるをえなかった。
人形は左から、「鴨川合同祭:神功皇后」、「本庄まつり:神武天皇(原 舟月)」、「石岡のおまつり:弁財天(古川 長延)」、「青梅大祭:静御前(松雲斎徳山)」 (日比谷公園会場)
山車人形は、8体が展示された。名人作の人形もあり、また、まつりでは、高い山車の上にしか見られないが、ここでは手がとどくような近くで興味深く見ることができた。
初めて見る佐倉の秋まつりの日本武尊も、大きさ、装束、風格など逸品で、また、オリジナルのままと思われ、保存度もよく見応えがあった。
平成16年11月に人形の頭から墨書きが発見され、仲 秀英の作であることが判明したという。
(丸ビル1F 「マルキューブ」会場)
丸ビル1F 「マルキューブ」会場における山車・神輿の展示
丸ビルの屋内に展示された山車や人形は古い純日本的なものであるが、超近代的なビルにしっくりと溶け込み、また、お互いに相手を際立たせていた。古い街並みを曳かれる山車も趣があるが、このような場所で見るのもいいものである。
人形は前列左から、「越生まつり:豊島佐衛門尉経泰(古川 長延)」、「佐倉の秋まつり:日本武尊」、「うちわ祭:熊谷次郎直実(長野屋綱季)」、左後「川越まつり:太田道灌(伊藤久重)」 (丸ビル1F 「マルキューブ」会場)
江戸フェスティバル会場図
日比谷公園会場は、第二花壇を中心に各国の大使館や全国市町村、企業など100店ものブースが設けられ、物産、飲食などの販売も行われた。(出典:千代田区江戸フェスティバル実行委員会発行パンフレット)
    
This Page Since 20 of November 2004 go